山口県の 4,630万円誤送金事件から、一躍注目を集めた「オンラインカジノ」「ネットカジノ」。
給付金の送金ミスよりも大々的に注意喚起された印象もありますが、本当に危険なサイトなのでしょうか?
今回は、オンラインカジノの安全性について徹底的に調査しました。
ギャンブルやオンラインカジノに興味のある方は、是非ご一読ください。
オンラインカジノとは?
オンラインカジノはスロットやルーレット・バカラなど、カジノゲームに勝つことで、お金を稼ぐ Web サービスを指します。
当然、ラスベガスやマカオなどのカジノへ足を運ぶ必要はありません。
Twitter などのクチコミなどでも分かるように、数百万~数千万、億単位の利益を出す勝利者もいる事から、近年ユーザー数が激増しています。
現在の共通認識は「法律上グレーゾーン」
ネット上や様々なところでオンラインカジノについて語られています。
結論からいうと、オンラインカジノは違法ではありませんが、合法でもない、所謂グレーゾーンに属するサービスという認識が一般的になっています。
その根拠となるのが、2016年に起きたスマートライブカジノ事件です。
当時「スマートライブカジノ」で、ライブブラックジャックを楽しんでいた3名のユーザーが、賭博罪に抵触しているとして逮捕されるという事件が発生し、業界に激震が走りました。
しかし、3名の内1名が弁護士と共に徹底抗戦の構えをとり、結果的に下記の要素から、オンラインカジノは違法とは言えないという判決を勝ち取ることに成功したのです。
その要素について、下記に記載します。
1.賭博罪は主に日本国内で発生した賭博について取り締まるものであるが、スマートライブカジノの運営会社、サーバーが共にカジノ運営が合法である外国に設置されているので、日本国内で行われた賭博とは言えない。
2.当時プレイしていたユーザーも海外サイトにアクセスした上で賭けを行っていたということとなり、日本人が海外のカジノを訪問してプレイすることと同義であり、日本国内の賭博罪には抵触するとは言えない。
3.賭博罪は違法賭博を行った胴元を取り締まる法律で、客側を取り締まるものではない。
という主に3点の理由から、不起訴・無罪判決となったのです。
この事件以降、外国で認可を受けて運営しているオンラインカジノが摘発されることは無くなりました。
違法賭博として成立する「インカジ」の特徴
オンラインカジノと比較されることが多いのが、通称「インカジ」です。
これはインターネットカジノの略なのですが、オンラインカジノと似ている名称とは言え、こちらは正真正銘の違法カジノなのです。
インカジは、日本全国の歓楽街に乱立していると言われています。
インターネットカフェを装った佇まいで、パソコンが設置された個室でバカラやルーレットなどのカジノゲームを楽し、一晩で数千万、億単位の金の賭けが行われています。
主に暴力団のシノギの一つとして扱われている事案が多いとされていますが、こちらのインカジは完全に「賭博法」に抵触しています。
それは以下の理由が根拠となっています。
・インカジは日本国内に設置されているから。
以上、1点の要素だけで完全に賭博罪に抵触します。
基本的に日本国内では、競馬や競艇などの公営ギャンブル以外の賭け事は全て違法なので、国内においてギャンブルの場を提供している「インカジ」は違法賭博と言えるのです。
オンラインカジノは「外国の合法ギャンブル」
オンラインカジノを運営している企業は、株式を上場している企業が多く、運営拠点国の正式なライセンスを取得しています。
有名かつポピュラーなライセンスとして、キュラソー政府発行のライセンス、あるいはマルタ共和国のライセンスなどが挙げられます。
正規のオンラインカジノであれば、必ずライセンスを取得して運営しています。
ユーザーが日本国内で海外に設置されたサーバーを経由して、外国で合法的に運営されているオンラインカジノをプレイしたとしても、現行の法規制上は違法賭博として成立しません。
下記に挙げられたライセンスを取得しているカジノであれば、海外でも認可され、安心・安全に楽しめるオンラインカジノと言えるでしょう。
・マルタ共和国
・キュラソー政府
・ジブラルタル
ご自身がプレイを検討しているカジノのサイト下部に、ライセンス取得に関する情報が記載されていることが多いので、一度チェックされることをオススメいたします。
まとめ
4,630万円誤送金事件で世間を賑わせたオンラインカジノ騒動ですが、現状の法規制においては、違法でも合法とも言えないというグレーゾーンのサービスです。
法改正などで動向が変わることも考えられるため、オンラインカジノをプレイされる方は、逐一情報をチェックする必要があるでしょう。